さよならソーセージパーティー

考えることと日々の記録

オーデュボンの祈りの感想

東日本大震災があったあの日に読みかけのまま流されてしまった小説。

そんな理由で6年以上も中断していたこの本を、やっと読み終えることができた。

ずっとモヤモヤしていたので、本当に嬉しい。

 

主人公の年齢が年上になっていたのが地味にショックだった。

6年の重みを感じた。

 

舞台は孤島で、カカシが喋ったりする非日常の世界観に没頭することができた。

久しぶりの読書なので読了に時間がかかるのではないかと心配だったが、そんなことはなかった。

 

伊坂幸太郎の作品は何個か読んできたが、その中では一番面白くなかった。

他の作品に見られる、最後の伏線回収のたたみ掛けのスピード感が弱かったと思う。

 

なんにせよ、あの日で止まっていた小説を読み終えられたことは感慨深い。

 

 

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)